煩悩の滝

煩悩を叫ぶ日記。私は元気に腐ってる!!!

イキガミとドナー/山中ヒコ

私の大好きな殿堂入り作者様の山中ヒコ先生のイキガミとドナー、何度読んでも毎回じわ〜んとしてあたたかい気持ちになる。どの作品も本当に好き。「捨て犬が飼い主を見つけたような」というのがまさにこの作品を表してて、わかるでしょ???ぎゅーっとなるやつ!

この作品の世界みたいに、同性婚も当たり前になって然るべきよなあ…

イキガミとドナー(上) (onBLUE comics)

イキガミとドナー(上) (onBLUE comics)

 

以下ネタバレ

 

・鬼道の変化にじわ〜ん

両親の愛が必要なときに与えられず甘えられなかった鬼道にやっと見つかったドナーの吉野。怪我を治すのはドナーの義務とばかりに治療を強要させる初期から、中期は治療と称して甘えられるようになる。意図せずとも吉野に深い傷をつけられる自分の能力に恐れ、不安に揺れ、自身も深く傷ついた表情をする鬼道を安心させようとする吉野のシーンは鬼道の変化の象徴的なシーンだった。この不安そうなひどく傷ついた鬼道の顔がとても可愛くて無償の愛を溢れんばかりに注ぎたいと思わずにはいられない。そして、互いになくてはならない存在だと気づき、愛で満たされた鬼道は、他人への思いやりも、吉野への優しさも表出できる子(20歳だけど精神的に子供だったから…)に育ち、自分と吉野が生きる明るい未来を描けるようになったという、、泣けるやろ〜。鬼道に吉野がいてよかった。鬼道のドナーが吉野でよかった!!!!!!おかえりとただいまの件だったり、あまり怪我すんなよの件だったり、たまらなく目頭にきませんか?!?!普通のやりとりが当たり前にできることだったり、心配という愛情を鬼道が理解・感じれるようになって本当に嬉しい…泣ける。写真を切り抜くとことかもう、、きゅんが止まらないね!!!!

 

・吉野が教師であること

答案の丸付けを鬼道の腕の中にすっぽり収まってしてたり、生徒に嫉妬したり、おかえり・ただいまの件とか、10年後の自分は当てた手紙とか(これまた泣ける)、教師設定が生かされてて、しかも生かされるごとに胸がぎゅっとなるシーンで、たまらない気持ちになる。自分の生徒と近い鬼道が兵器として使われてるという状況を目の当たりにして、吉野も色々思うところがあったのかなあと思うとこれまた泣ける。吉野が鬼道のドナーで本当によかったなあ…

 

いやもうほんとにね、ただ首を掴みたかっただけなのに、重傷を負わせて自分を怖がるこのシーンは本当に本当に彼が可哀想で可愛くて悶えるのだ。彼は子供なのだ…たまらないね!!!!!