煩悩の滝

煩悩を叫ぶ日記。私は元気に腐ってる!!!

君ありて幸福/山田袋

読み進めるごとに2人の関係性がおかしくなってくので、それに合わせて私のドーパミンもどばどば。私なんでこの本持ってないんだろう…

出会わせてくれてありがとうunlimited。なんとこの本、暴く狂気の大学生×悪魔カプとカッパ×青年の二本立て。前者は話の展開がエグい。どんでん返しみたいな展開なのでネタバレ見ずに読んだ方が楽しい。後者は前者とうってかわって鶴の恩返し的な、一途なかっぱにキュンとなる話。山田袋先生の引き出しがすごい。共通のテーマは魔が刺したなのかな?理解が追いつかなくて悔しい…あ、tnkは白抜き!!!!

以下ネタバレ

①君ありて幸福

お願いされると断らない環を利用する悪魔という関係性から、体を重ねることで環の断らない精神の根底を暴露し、悪魔が環を救済する関係性へと変化する。

・環の狂気に対する伏線がすごい

無駄なコマはないんだなあと改めて感じる。どうしてここにこのコマが?という違和感を残しながら読み進めると思う。p58の2コマ目にレディースクリニックに目線をやる環のコマがある。3回読むまで気づかなかったな〜。この時点での環はまだ理性的だったから見逃してた。今見ると無意識の意識ってのをじっとり見せられてるみたいでゾワゾワくる。

・環の闇が深い

佐久間(悪魔)に中出ししてからの態度が、お腹に赤ちゃんがおる人に対する態度で怖い。ここでやっと、闇深いのは環なんだと気づいた。環母の妊娠〜死を疑似的になぞり、自分を殺すことで母を助けようとしていた環は、佐久間が生きていたことで救済された。てか尻に人形よう入ったなあ。狂気クライマックスって感じで最高にゾクゾクした。

・佐久間の謎

待ち人来ず、で悪魔になるのがわからず…カラスに見染めれてたので、悪魔の格好だけど何か別のものだったのか、宇宙人やったのか…なんで首閉められて意識失った時に羽が消えたのかもわからず…いろいろ佐久間に対してはわからないことがたくさんあって解説が聞きたい。序盤で佐久間が言ってた本読んだら何かしらヒント的なことが書いてあるのかな。哲学的SFの名作らしいのでいつか読んでみたいなあとは思う。

幼年期の終り

幼年期の終り

 

②川の水は甘い

元ゲイ専門AV監督・現弁当屋のみっちゃんと、俳優に擬態して生きるカッパの話。

・みっちゃんかわいい

褒めると赤くなって照れるのめちゃくちゃかわいい!!抱かれてるのもねー、色っぽいねー!!!!!受けが攻めのお手々ペロペロすんの好きなんだ〜。

・人外感!!!

おせっせの時に変化していくんですよ。水かきのある手、尻尾、甲羅、細長い足、肌質・色、魅せ方がずるいくらいに上手くてギュンギュンした。最高。

どっちの話もめちゃくちゃ好きなので一冊分の分量で見たいし続きを切望している。ないかな〜