こめかみひょうひょう/雁須磨子
作家買いしてる方。最初から最後までじ〜んわり優しい気持ちになれるとってもいいご本だよ。ふわあ〜と暖かくなるのは絵柄もそうだし話のテンポもそうさせるのかも。ただただ須磨子先生の漫画が好き!
短編集だけど、表題作から最後までずーっと和三盆みたいなすっと柔らかく広がる心地よい甘さが続くんだよね。須磨子先生のお人柄が反映されてるんだろうか。出てくる子たちもいい子ばっかりで、読んでて、ふわふわな心地よさに包まれるような感覚になる。短編なのにその人たちの暮らしがわかるというか、情報量がそんなに多くないのにその人を描いてくれているので感情が移入しやすい。天才だと思う。
どの短編も本当に好きなんだけど、表題の攻めの髪のふわふわ具合と、黒髪受けのくるくる変わる表情ときらきらなおめめというビジュアルがまず良きでしょ?そんで攻めは好きな子にこっそり撮られてて、受けはバレないようにコソコソ撮る両片思いゾーンもたまらんでしょ?そんで誤魔化すようにチューして襲ったけど受けが泣いちゃって、すぐさま土下座・カムアウトしようと意気込む潔さがかっこいいね。他人のことを考えて留める受けもとても優しい子だし。みんな幸せになってねという生暖かい見守りの目線が止まらないんだ。妹も可愛いんだよな〜!みんな可愛いんだ!
かつては銀新の神でもあり、今では商業BLの神でもある。雁須磨子先生本当に好きだ。ふわふわな髪の攻めと特に目の表情が輝く受けが銀新好きにはたまらない。