めっちゃシビト先生。短編集なんだけど、どれもさらっと流せない引っかかる感じよ。どういう思考回路でこんな話作れるんだろう。すごいな〜〜！おせっせはあるけど背後注意な程でもなくtnkも全然見えない。でも表情がえっちだから大丈夫！！
以下特に好きな短編のネタバレ
・優しくしないで泣いちゃうから
これはやばい。理解が追いつかなかった。主人公の千種は栄さんのストーカー。ストーカーとは言っても玄関をガンガン叩いてなんで入れてくれないんだと叫んだり、ベランダから部屋に入ってご飯作ったりと堂々としたもの。嫌悪感しか抱いてないように見える栄だけど、これ実は優越感感じてるパターンに見える。この優越感は栄の暴力により鼻血を出した千種にハンカチを差し出すという行為になり、千種は優しさが自分に向かったことで栄に対する興味を失う。徹底的な暴力とか無関心にしか愛を感じられないのかな〜。千種の物語を一冊分読みたい。千種の徹底ぶりを見たい。
・農業高校ロック青春4号室
農業高校で3年生の学期なんもやったことない旭がいきなりバンドやろうぜと丸子を誘う。なんて無謀でおバカで可愛い子なんだ！丸子とずっと居たいからって実家の農家を一緒に継がせて油断を探しにエジプトに行く。丸子大好きが態度に出まくってる旭も可愛いけど、それに付き合う丸子も相当のあほで、めちゃんこ可愛い。あほと頭いい子の組み合わせに見える外見だが、実はあほとあほというどうしようもなく可愛い組み合わせ。設定からして面白すぎる2人やし、こんな短話を入れるなんてほんとにシビト先生は非凡なんやなあと感動した。
